前回、国際線のチケットに「SSSS」が表記されたレポートをお届けしましたが、
結局そのあとはアメリカに入国するたびに「別室送り」になり、とっても大変な思いをした次第です。
「SSSS」がついても必ず別室送りになるわけではない。
SSSSが付いていると入国審査時に大変な思いをすると不安になる方もいらっしゃると思いますが、通常は搭乗時に追加のボディーチェックがあるだけで、特に何かあるわけではありません。
航空会社からも搭乗時に案内があります。
ただ、下記に該当する方はその後に別室送りになる可能性が大きいと思われます。
- SSSSが国際線に登場するたびに表示される方
- パスポートを紛失または盗難された方
- 海外で何らかの犯罪やトラブルに巻き込まれた方
何らかの犯罪やトラブルに巻き込まれたり逮捕された方はともかく、この中で可能性が大きいのは「パスポートの紛失や盗難」です。我が家は空き巣に入られてパスポートを盗まれたのですが、その後ハワイに行くたびに別室送りになっておりました。
まとめるとこんな感じ。なので通常であればボディーチェックだけで済みますのでご安心ください。
※上記チャートはあくまでも個人の所感になります。
ただし何らかの事由がある方は「別室送り」になる可能性が高いと思われます。
「別室送り」になるとどうなるの?
すでに3回ほど別室送りになっておりますが、毎回2度と来たくないと思う雰囲気の部屋になります。
別室送りになるときには、入国審査時に審査官がパスポートをかざした瞬間に表情が一変するので、すぐにわかります。
おそらくは「要注意人物」として登録されており、パスポートをかざした瞬間に「別室行き」の表示が審査官のモニターに表示されるようになっているかと思われます。
なので、入国審査ゲートでいくらごねても一切聞いてくれません。審査官が情状酌量する権限は無いと思われます。すぐに別の係員が現れて別室まで同行を求められます。ここでいくら粘っても無駄なので素直に連行されます。
別室はいわゆる「不法入国疑い」「犯罪者の可能性」「要注意人物」等が集められているだけあって、最悪の雰囲気です。
ちなみに別室は
- 30人くらい入ることが出来る部屋。
- ソファが置いてあるけど、時間帯によっては座れないくらい混んでいます。
- スマートフォンの操作は一切禁止(なので部屋の写真はありません)
- もちろん外部との連絡は一切禁止(というかスマホが使えないので連絡もとれず)
- トイレに行く際にも係員が付いてきます。
- 別室のドアは内側からは一切開きません(逃亡することができないようになっています)
という状況でした。
この状況で、ひたすら名前が呼ばれるのを待つわけです。
ちなみに、呼ばれた後に不法入国等、さらに疑いが大きくなると、その奥にある個室に連れて行かれます。(もちろんパスポート紛失くらいであればさらに奥の個室まで呼ばれることはありません)
ただし、奥の個室まで行かなくても、何も連絡もとれず、ひたすら2時間程度待ちます。
この時間が苦痛以外の何物でもありません。特に友達と一緒に旅行している場合等は、その友人にもどういった状況か連絡がとれないわけです。
ちなみに、預けた手荷物は入国手続き終了後に受取可能なので、すでに誰もいない手荷物受け取り場所に私たちの手荷物がポツンと置かれているだけになります。今回はJALの職員の方が脇に保管しておいてくれたので紛失というリスクは避けられましたが、手荷物の盗難リスクや他の方が間違って持っていってしまう場合も考えられます。
それを考えると「別室送り」は時間を無駄にするだけでなく、精神的にもストレスがたまることになります。
流石に3回続いたので、どうして毎回同じ説明をして入国しているのに、毎回別室に呼ばれるのですか?と聞いたところ、
こちらで申請してください。
と言われて渡されたカードに記載されていたのが、
です。
こちらは「渡航者向け苦情申し立てプログラム」というサイトで、
間違って「要注意人物」と登録されたりしている可能性がある場合は修正を依頼できるというサイトです。
DHS TRIPの申請手順
※手順の画面は2024年5月現在です。
まずはDHS TRIPで対応できる申請内容を確認します。荷物トラブルやカスタマーサービスのクレーム等は対象外です。
その後、まずはアカウントを作ります。メールアドレスを入力してパスワードを設定します。
ちなみに、この申請は代理人の方でも申請可能です。英語に自信がない方や自分で申請する時間が無い方は代理人にお願いするのも良いかもしれません。私は自分で申請しましたが、この行政法人のサイトはとても参考になりました。ご自身で申請される場合は「My Self」を選択。
続いて個人情報を入力します。
続いて問題の内容を書いていきます。ここが一番難易度が高いと思われます。
まずは経験した内容を選択。私の場合は追加の入国審査についてを選択しました。
そして事象が起きた日付やフライト情報を登録していきます。
そして詳細を150文字~5,000文字で英語で記述します。
私が書いた内容を要約すると
- パスポートが盗難されたこと(詳細の日付を記載)
- その後に入国審査で毎回別室で追加検査があること(これもパスポートの日付から入国して別室送りになった日付を記載)
- 現在のパスポートは自分自身で保持しており、一切の不正が無いこと
- 以上を鑑みて登録情報が誤っていたら速やかに修正をお願いします
等をつらつらと書きしたためました。
ここまで来るとあとは資料をアップロードするだけ。パスポートの画像を添付しました。
あとは航空券の半券も持っていたのでそちらをアップロードしておきました。
最後に申請書類に署名をして完了。
パスポートやチケット等の画像を持っていれば、1時間もあれば終わります。ちなみに盗難されたときの被害届等、日本の警察で発行できるものは手元になかったのですが、申請することが出来ました。
そして申請から2週間後にメールで通知が来て、再度ログインしてみると
Redress Control Number
が発行された書類をダウンロードすることが出来ました!
ちなみに申請内容の保証は一切行っておらず、DHS TRIPを通じて申請を行っても、必ずしも情報の更新が保証されるわけではないとの注意書きが書いてあります。
次回のハワイ旅行の際にはこの承認ナンバーが入った用紙をプリントアウトして持参する予定です。
無事に入国できるかどうかは、次回渡航した後にレポートいたします。
参考になれば幸いです。
というわけで、良い旅を!
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