福山雅治の「クスノキ」でも有名な山王神社。平和公園からちょっと離れているのですが、胸を打たれる佇まいがそこにはありました。
もともと山王神社の参道には、一の鳥居から四の鳥居まであったそうです。ですが、1945年8月9日の原爆投下により、爆風に対して並行に建っていた一の鳥居と二の鳥居を残し、すべて倒壊。二の鳥居は爆風で笠石がねじまげられ、爆心側の左半分が吹き飛ばされたものの奇跡的に右半分だけの一本柱の状態で残りました。一方一の鳥居は戦後、交通事故により倒壊したため現在も当時のままの姿で立っているのは、二の鳥居だけとなったそうです。
そして吹き飛ばされた左半分もその奥に横たわっています。
これは足を止めてみてしまいますね。
その奥には被爆クスノキ。
原爆投下により、幹に亀裂が入り枝葉も吹き飛ばされ、熱線で焼かれ一時は枯死寸前となったクスノキが、奇跡的に再び新芽を芽吹き次第に樹勢を盛り返して今に至ります。ただただ圧倒される情景。
クスノキの根元には、
空洞になった木の幹の中から取り出された石もありました。
こうして平和でいられるのも、今を生きる私たちが守り続けないといけないと改めて感じることが出来る場所でありました。
ちなみに旧浦上街道を通って、日本二十六聖人殉教地まで散策するコースもおすすめ。約30分ほどの散策です。
参考になれば幸いです。
というわけで、良い旅を!
●山王神社二の鳥居(長崎原爆遺跡)
〒852-8102 長崎県長崎市坂本1丁目5
●長崎原爆関連のレポートはこちら。
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