さて、突然ですが
内閣府のベビーシッター補助施策ってご存じでしょうか。
これが実は10万円給付よりもかなり強力な施策なんです。
ですが、意外に知らない人も多いようなので、まとめておきます。
内閣府ベビーシッター補助金って何?
対象となる人は誰?
今までは企業主導型ということで、会社が「全国保育サービス協会」に加入していないと使えませんでした。
ですが、個人事業主にも使えるように変更になっていますので、内閣府の発表で最新の情報を取得することをおすすめいたします。
さらに今回の大きなポイントは
- テレワーク(在宅ワーク)でも利用可能ということ。
在宅で集中したいときにはとてもオススメです。
対象のお子様の条件は?
今回の特例措置を受けることができる条件は以下になります。
- 0歳児から小学校3年生までのお子さま(障がいなどによりお世話や介護が必要な場合は小学校6年生まで)
で、
- 休校・休園または登校・登園の自粛要請を受けたお子様
をお持ちの家庭になります。
また、対象児童が2名の場合は1日5枚(11,000円)×2名分利用可能です。
内閣府ベビーシッター補助対象のシッターさんを探す
我が家は
- 4歳児
- 登園自粛要請期間が5月末まで
- 共働きでテレワーク中
ということで、対象となるためさっそく利用させていただきました。
利用したのはキッズライン。
全国のベビーシッターさんをネットワークして単発予約から定期的なサポートまで紹介しているサービスになります。
利用はとても簡単。
キッズラインに登録して、あとは近所のシッターさんを探すだけ。
その際の検索条件ですが必ず
- 内閣府補助対象
にチェックを入れて検索しましょう。これで内閣府対象のシッターさんに絞り込めますので、その中から選ぶことが出来ます。
さらにキッズラインのすごいところは細かい条件を入力して検索できるということ。
病気がちなお子様を見ることが出来るサポーターの方や(キッズラインではシッターさんをサポーターと表記しています。)さまざまな技能をお持ちのサポーターの方までたくさんいらっしゃいます。
我が家では「英語」だけ条件に加えてサポーターさんを選びました。
これ、小学校3年生までが対象なので塾も自粛になってたりするお子様をお持ちの方は、学力低下が懸念されますが、そういったお子様でもサポーターさんの条件を絞るとうまく活用できそうですね。
そして後は当日を待つばかり。
ちなみに特例期間中は手元にチケットが無くても、まずは利用して後日送付されたチケットで精算が可能です。
実際にお越しいただいたサポーターさんは素晴らしいの一言!
前の項目でも書きましたが、今回我が家で検索時に条件を入れたのは「内閣府補助対象」と
- 英語が出来る
という条件だけでした。
その条件でヒットしたシッターさんに
「ベビーシッター中はすべて英語で子どもとコミュニケーションをとってください」
というオーダーだけさせていただきました。
当日、初めてシッターさんと会った子どもが緊張していたのは最初の挨拶だけ。
その後は自宅でも外遊びでも子どもが普段ママとパパと遊んでいる時には見せない笑顔と大きな声で英語でコミュニケーションをとって大はしゃぎなんです。
(シッターさんの許可を取って撮影してアップしています)
お部屋で遊ぶ時もこうして折り紙を折って切り絵にして貼ってという遊びではさみを使うことを覚えたりするわけです。それも今回はすべて英語でコミュニケーション。
これって本当にすごいことだなあと思いました。
- 自分の子どもを一番知っているのはママとパパ
と思っていましたが、その安心感があるがゆえに、子どもが遊びたいって言っても、
「今は忙しいから」とか「向こうに行ってなさい」とか「それをしちゃだめ」とか「疲れているからまたあとで」
とか子どもからみるとストレスをかけていたわけです。
ですが、今回は2名のサポーターを利用しましたがお二人とも
- 子どもを楽しませるプロフェッショナル
としての意識がすごく高く、子どものわがままなリクエストも怒らずにたしなめたり、そのぎりぎりのラインまでは一緒になって遊んでくれたりするわけです。
例えば保育園や幼稚園では折り紙を折ったり切り絵をしたり、お箸の練習をしたり、はさみの練習をしますが、自宅ではなかなかできないですよね。それがこうして自粛期間中でも自宅で子どもが楽しんで作品を作ったりするんです。
はっきりいってシッターさんのスキルの高さにびっくりしました。そして子どもとの接し方を親としてちょっと反省した次第です。
一番衝撃的だったのは、契約の時間が終わって、
「はい終わりだよー」
ってシッターさんとうちの子の間に入ったら、子どもが本当に寂しそうな顔をして涙目になったんですね。
数時間でここまで子どもを引き付けるシッターさんに本当に感謝です。
在宅ワーク(テレワーク)者こそ補助制度を利用すべき
今回の特例措置で個人的に一番大きな改変は
- 在宅ワークでも利用可能
ということ。
我が家も緊急事態宣言後はテレワークになり、かつ幼稚園が登園自粛になったので、親子そろって自宅で過ごすことになりました。
正直最初は「子どもと一緒に過ごす時間が増えていいなあ」と思っていたのですが、
在宅ワークをすればするほど、子どもの存在が大変な存在になってくるんですね。
特にオンラインでの商談や打ち合わせが大変です。
うちは子ども部屋が無いのでなおさらなのですが、パパがオンラインで商談を始めると
「誰と話しているのー??」
ってすぐに割り込んできます。
この写真はオンラインで歓迎会を実施した時の写真。
なぜか我が家だけドラえもんのぬいぐるみと子どもが写ってます。
これは歓迎会だったのでこうして割り込んできても許される雰囲気でしたが、
商談や打ち合わせでこれがあると本当につらい。
子どももなんで怒られているかわからないのが本当につらい。
ですが、シッターさんに来てもらってからはパパのオンライン商談よりもシッターさんと過ごすほうが何十倍何百倍も楽しい時間なので、そういった問題があっという間に解決しました。
ちなみに余談ですがオンライン歓迎会自体はとても盛り上がりました。今回とは別のお話なので詳細は下記からどうぞ。
●参考記事:
本題に戻ります。
そして在宅ワーク時に利用するもう一つのメリットは
- プロのシッターさんの技術をそばで聞くことが出来る
ということ。
通常だと幼稚園や保育園、自身が出勤してシッターさんに預けたりしても、普段子どもが先生に対してどのように接して、先生はどのように遊んで勉強させてコミュニケーションを取ったりしているかわからないですよね。
それが在宅ワークだと、子どもの笑い声や先生の声が、部屋を隔てていても聞こえてくるんですね。
その時の子どもの声がすごく楽しそうなんです。
これを横で聞いているだけで、仕事もはかどりますし、あとは子どもに対してそうやってコミュニケーションを取ればいいんだって学ぶことが出来ますしね。
子どもを知っているのは親ですが、子どもの接し方を知っているのはシッターさんなんですね。
そしてもう一つ蛇足になりますが付け加えるとすれば、
シッターさんに預けることに不安を感じている親からしても、
在宅ワーク中であればシッターさんとお子さまのコミュニケーションを見ていることが出来るので安心ですよ。
補助券を使う際のポイント
さて、シッター終了後のお支払いですが、支払いはまず利用者が立て替え払いします。
もちろんシッターさんにその場で現金でお支払いするのではなくて、
キッズラインの場合はオンラインでクレジット支払いで手続き可能です。
その後手元に補助券が届いてから申請をするのですが、今回の補助券で対象にならない項目が
- シッターさんの交通費
と
- オンラインによるシッターさんのサポート
です。
また、補助券はおつりが出ないので、2,200円、4,400円、6,600円、8,800円、11,000円でしたら利用者負担は0円ですが、
仮にシッター料金とキッズライン手数料の合計が10,800円だった場合、チケットは4枚(8,800円)しか使えずに、残り2,000円は自己負担になりますのでご注意くださいませ。
極力自己負担金額が発生しないように利用することもポイントです。
企業側もメリットがたくさん!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今働いている会社がこのことを知らない場合、自分から会社に負担を強いるようなことはなかなかできないですよね。
ですが、この内閣府の補助券、企業が購入して従業員に配るのですが、
企業はこの2,200円の割引券を
- 中小企業(従業員数1,000人未満)は1枚あたり70円
- 大企業(従業員数1,000人以上)は1枚あたり180円
で購入することが可能なんです。
中小企業であればなんと3%強の負担のみ。従業員が1日5枚(11,000円)使ったとしても会社の負担は350円だけなんです。
ぜひ未導入の会社でも、総務の方に導入を検討してみるように相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
最後に対象者とメリットをまとめておきますね。
●対象となる方
- 0歳児から小学校3年生までのお子さま(障がいなどによりお世話や介護が必要な場合は小学校6年生まで)
で
- 休校・休園または登校・登園の自粛要請を受けたお子様
をお持ちの家庭になります。
●メリット
- 在宅ワーク(テレワーク)でも利用可能
- 1日最大11,000円利用可能
- 子どものコミュニケーションを引き出してくれるプロフェッショナルのシッターさんに依頼可能
- 学校や塾に行かなくても勉強をすることができる。
ということが挙げられます。
さらに今回内閣府より追加で発表されましたが、
- 特例措置として割引券を利用した場合、割引を受けた額については、所得税法上、非課税所得となる
ことが発表されています。
また、ここに記載したことはあくまでも2020年5月末時点の情報で、その後アップデートがあったり特例期間が中止になる場合もあります。
最新の情報は内閣府のホームページもしくは下記にご相談くださいませ。
(照会先) 内閣府子ども・子育て本部
児童手当管理室財政第1係 03-5253-2111(内線38484)
いかがでしたか。
緊急事態宣言が解除になりましたが、幼稚園や保育園の登園自粛は6月末までというエリアも多いはず。
我が家は5月末で自粛が解除になりそうなので特例が使えなくなる予定ですが、
6月末まで自粛要請が続くエリアの方は今からでも利用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
そして最後になりましたがいつも子供たちを温かく見守ってくれている保育士さん、シッターさんに心から感謝を込めてありがとうとお伝えしたいです。
正式には
といいます。
コロナ対策前からある補助金で割引額は、1回あたり対象児童×2,200円(多胎児2人:9,000円、多胎児3人以上:18,000円)が補助されます。
つまり子ども1人の場合1日1万円かかったとしてそのうち2,200円が補助されるという仕組み。これが割引券として提供されていたのですが、現在はコロナ対策としてこの一日の上限がなんと
まで大幅に割引額がアップされております。
これは幼稚園や保育園、小学校の休園、休校による特別措置なんですね。
今回初めて利用してみましたがとても良い仕組みだったので紹介させていただきます。