いつもは美術館から出てくると
- 晴れやかな気分
になるのですが、
この美術館は
- どーん。
という表現がぴったり。
すごく重い気持ちになります。責任を感じます。
そして、その責任がうまく全うできないことに自分の至らなさと幼さと無力さを感じます。
というわけで、
無言館。
美術学校で、あるいは独学で美術を学んでいたが
先の太平洋戦争で志半ばで戦地に散った
画学生の遺作・遺品を集めた美術館。
その作品にの中には戦地に赴く直前まで書いた画や、戦地からの絵手紙があり、
見ているだけで涙を誘います。
もちろん、館内は撮影禁止なので外側だけね。
で、
今回行ったら、
2号館もできていました。
「傷付いた画布のドーム」。
彫刻もあったりして、
さらに深みが増しています。
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口をつぐめ、眸をあけよ
見えぬものを見、きこえぬ声をきくために
――窪島誠一郎――
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館長の言葉が胸に響きます。
それでも、時にはマナーの悪いお客様がいてベラベラしゃべりながら入ってくる。
一気に脳天気な平和感満載の世界に引き戻されるんだな。
だから道すがらにこんな看板も立つんだねぇ。
こうして紹介していても
重い雰囲気があるなぁ。
でも実際に見ると、こんな稚拙な文章の100倍以上の感銘があるんだけどなー。
それを伝える術を知りたい。
おやすみなさい。
●無言館
・住所:長野県上田市大字古安曽山王山3462
・電話:0268-37-1650
・鑑賞料:1,000円(出館の際に支払う)
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