秋田県仙北市にある「あきた芸術村」。その敷地内にある温泉宿が、今回宿泊した「温泉ゆぽぽ」です。

劇団わらび座の公演が行われる劇場などを備えた「あきた芸術村」の中にあり、温泉だけでなく秋田の文化や食も一緒に楽しめるのが特徴。角館や田沢湖方面を巡る旅の宿泊先としても利用しやすい立地です。
今回は実際に宿泊して、館内や客室、そして何より楽しみにしていた温泉をじっくり満喫してきました。
あきた芸術村の中にある「温泉ゆぽぽ」
到着すると、まず目に入るのが少し懐かしさを感じさせる大きな建物。
ピカピカの新しいホテルとはまったく違い、長く親しまれてきた温泉宿らしい雰囲気があります。

公式サイトによるとチェックインは15時、チェックアウトは10時。敷地内には、わらび座のミュージカルを楽しめる施設や、木工品・陶芸などの体験ができる「森林工芸館」などもあります。

つまり、ここは単に泊まるだけのホテルというより、あきた芸術村で一日過ごすための拠点として使える宿なのです。
館内に入ると秋田らしさがいっぱい
館内を歩いてみると、いわゆる大型ホテルとはかなり雰囲気が違います。
木を多く使った館内には休憩できるテーブルや椅子があり、売店にはお菓子などのお土産品がずらり。衣類なども並んでいました。

そして印象に残ったのが、館内の随所に感じられる「秋田」。
大きな桜の装飾があったり、「This is Akita!」のポスターが掲示されていたり、秋田らしい衣装を描いた大きな展示があったりと、普通のホテルにはない独特の空間です。

今回泊まったのは落ち着いた和室
今回利用したのは和室です。
畳敷きの客室に座卓と座椅子が置かれ、布団を敷いて眠る昔ながらの旅館スタイル。窓側には椅子と小さなテーブルを置いたスペースもありました。

テレビや冷蔵庫なども用意されています。
公式サイトによると、客室には冷蔵庫、金庫、テレビ、タオル、バスタオル、浴衣、半纏、歯ブラシ、ドライヤーなどを備え、すべての部屋にトイレと洗面所があります。全室禁煙です。

実際、今回の部屋にも独立したトイレと洗面台がありました。
温泉旅館では大浴場を利用することが多いので、客室内に洗面台とトイレがきちんと用意されていれば、滞在中に不便を感じることは少ないでしょう。
窓の向こうには秋田の山々
そして印象に残ったのが、窓からの景色です。
新緑に包まれた木々の向こうに山々が広がり、まだところどころに雪が残っている場所も見えました。
宿泊したのは5月。春を迎えた木々の緑と、遠くの山に残る雪を一度に眺められるのは、北東北ならではの風景です。

温泉に入って、和室に戻り、窓の外の山を眺めながらのんびりする――。
観光地を次々と巡る旅も楽しいですが、こうした時間を過ごせるのも温泉宿の魅力だと思います。
浴衣に着替えて温泉へ
館内には浴衣も用意されています。
サイズ別に浴衣が並んでいるので、自分に合ったものを選んで温泉へ。

脱衣所には脱衣カゴが並び、貴重品を入れられるロッカーも設置されています。

温泉へ向かうところから、昔ながらの温泉宿に泊まっている気分が高まってきます。
ゆぽぽ最大の魅力は天然温泉
そして今回の宿泊で特に楽しみにしていた温泉へ。
浴室に足を踏み入れると、木材をふんだんに使った造りが目に飛び込んできます。
年季を感じさせる木の壁や梁、茶色のタイル張りの床、そして大きな浴槽。

最近のモダンな温泉施設とはまったく方向性が違います。この昔ながらの湯治場を思わせるような空間が、むしろいい雰囲気です。
公式サイトによると、泉質はナトリウム硫酸塩泉、源泉温度36℃、湯量は毎分220リットル。効能として、きりきず、冷え性、皮膚乾燥症などが案内されています。
浴槽を満たす湯は少し色づいて見え、周囲の木造の雰囲気ともよく合っています。
大浴場だけでなく小浴場も
ゆぽぽには大浴場だけでなく小浴場もあります。
こちらも木を生かした昔ながらの造りで、大きな窓の前に浴槽がありました。

さらに小浴場にはサウナと水風呂も設けられています。公式案内では、大浴場は日帰り利用にも対応し、小浴場についても宿泊・日帰り双方で利用できます。宿泊者は小浴場を翌朝まで利用できる時間設定もあります。
※営業時間は変更されることがあるため、利用時は公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめです。2026年3月からは、温泉館について営業開始時刻を当面10時30分に変更する案内も出ています。
「源泉36度」の表示にも注目
浴室には「微温湯」と書かれた案内もありました。
そこには、
「温泉ゆぽぽの源泉36度」
と記されています。

温泉の成分が体にしみわたるよう、ゆっくり入浴してほしいという趣旨の案内もあり、時間を気にせず温泉を楽しみたくなります。
温泉旅行というと、つい熱いお湯に短時間入るイメージがありますが、こうしてゆっくり湯につかるのも気持ちのいいものです。
豪華さより「温泉宿らしさ」を楽しみたい宿
今回宿泊して感じた温泉ゆぽぽの魅力は、最新設備をそろえたリゾートホテルとは違うところにあります。
建物や館内、和室、浴場まで、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気が残っています。
特に木の梁や壁に囲まれた温泉は印象的でした。
畳の和室でくつろぎ、浴衣に着替えて温泉へ。湯上がりには館内をのんびり歩き、部屋に戻れば窓の向こうには秋田の山々――。
これぞ温泉旅館、と感じられる時間を過ごせました。
また、あきた芸術村にはわらび座の公演を楽しめる施設などもあるため、温泉+観劇+秋田観光を組み合わせて滞在できるのも大きな特徴です。

角館や田沢湖方面を旅する際、「観光だけでなく温泉でもゆっくりしたい」という方には、覚えておきたい宿のひとつです。
という訳で、よい旅を!
●あきた芸術村「温泉ゆぽぽ」
・住所:〒014-1192 秋田県仙北市田沢湖卒田早稲田430
・電話:0187-44-3333
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