麦秋(ばくしゅう) 三越劇場 山田洋次脚本・演出

たまには「お芝居」でも見に行こうかなー、

と、

日本橋三越劇場へ。

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小津安二郎監督作品の「麥秋(ばくしゅう)」を

山田洋次氏が初めて舞台演劇の脚本と演出を担当するという話題作を

これまた劇団新派が8年ぶりに演じるというコラボレーション。

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といっても

お芝居に対する造詣なんて

雨上がりの水たまりくらい薄くて、

不惑になったといっても、お芝居を見に来る客層の中では

まだまだひよっこです。

たぶん年齢順に並ぶと間違いなく5番目までに入るかも。(笑)

だから

劇場内での飲食の販売も

お煎茶、蜂蜜飴、日本橋まんじゅう、玉どらになるわけです。

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で、お芝居を楽しむわけです。

=この先はちょっとネタバレあります=

お芝居自体はねー、

  • 演じるチカラ

をまざまざと見せつけられました。

だって、

  • 派手な音響も
  • 賑々しい照明も
  • 大げさな舞台転換も
  • 感動のカーテンコールも

何にも無いなかで、

舞台中央にどっしりと一軒の民家。

そこで繰り広げられるのが、瀬戸摩純演じる間宮紀子の縁談話。

別にそこに大きなストーリの仕掛けやサプライズがあるわけではなく

戦後の日常生活が淡々と進むわけです。

でも、

最後に泣いてしまいました。

私は、妙齢期の女性でもないし、適齢期の子供でもないし、

生きている時代もちがうし

そういった意味では、今日劇場に来ているお客さんの中で、

  • 一番主人公と遠い立場

だけど、泣けたなー。

前に座っていた知らないおじさまは号泣でした。

きっと自分の娘が嫁いだときのシーンを重ねていたんだろうなぁ。

すごいなー、瀬戸摩純。

失礼ながら私とそれほど年齢が変わらないのに

20代のゆれる女性心を演じきっている。

これこそ女優さんなんだねぇ。

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いつも

仕掛けいっぱいのエンタテインメントばっかり見ていたので、

「静かなる動」

のお芝居にちょっとこころ打たれました。

ステージの大道具小道具のセットもとてもいい感じ。

ぜったい10歳若かったときには無かった感覚だなこれは。

惜しくも1月25日(月)まで。

10 件のコメント

  • わ~~
    麦秋を 山田洋次監督が演出したのですか~
    泣けるんですねぇ~! いいなぁ。。
    20代の頃から 小津監督も山田監督も好きなんです… (^-^;
    日本橋まんじゅう食べながら 見てみたいです(笑

  • >すのさん
    こんばんは!
    淡々と進む日常の一コマを情景タップリに
    仕上げる術がとてもすごいなーって思いました。
    次回は私も日本橋まんじゅう必須で見てみますー!

  • こんばんは、私も今日拝見しました。心地のいい、なんとも言えない時間でした。そして主役の瀬戸摩純さんの美しいこと。素敵なこと。後ろ姿、横顔、指先、声もいいし、話し方が昭和のお嬢様そのものだ。原節子より演技力があるので揺れ動く心がよ〜くわかる。今こんな女優がいるだろうか?25日までなのでもう二回位観に行ってきます。

  • >かずさん
    こんばんは!
    瀬戸摩純さん、いいですよね。
    確かに話し方が昭和のお嬢様というのはホントに実感しました。
    また観に行かれるのですね!
    うらやましい限りです!

  • 先日都内某所でプライベートの瀬戸摩純さんを目撃しました!一際美しいオーラがあり…耀いていましたよ。1月の三越も見に行ってサイン頂きましたが、普段も品があり、綺麗ですね。

  • わたくしも先日西麻布で瀬戸摩純さんを目撃しました。然り気無い色の全身コーディネートにセンスの良さが光り、一際カッコ良かったですね。多分仕事仲間と打ち上げだったようでワインを飲んでいたようですが…兎に角横顔が素敵です。

  • >さとっちさん
    そうなんですね!うらやましいです!
    実は今日は西麻布で飲んでいたので、
    瀬戸さんがよくいらっしゃる街なのでしたら、
    これからお会いできることを楽しみに
    飲むようにしたいと思います。

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