城崎温泉といえば外湯めぐり。
柳並木の風情ある町並み。
浴衣でそぞろ歩く非日常。
でも実はこの温泉街には、もうひとつ、ぜひ立ち寄ってほしい場所があります。
それが城崎温泉文芸館であります。というわけでいそいそと。温泉街の中心にありながら、驚くほど静かで、時間の流れがゆっくりになる空間。ここは、城崎の「文学」と「歴史」を体感できる文化施設です。

外観からすでに、城崎らしさ全開
まず目を引くのが、建物前にある手足湯。
木造の庇と石造りの足湯が、いかにも城崎らしい景色を作っています。

ここ、実際にお湯が流れていて、散策途中にほっと一息つける場所。
「入る前から、もう城崎の物語は始まっている」そんな演出です。
文学と城崎温泉の深い関係
城崎温泉は、多くの文豪が愛した湯治場として知られています。
特に有名なのが、志賀直哉。
代表作『城の崎にて』は、この城崎滞在の体験から生まれました。

館内に入ると、志賀直哉をはじめとした文人たちと城崎の関係が、資料や展示を通して丁寧に紹介されています。

想像以上に広く、見応えのある展示空間
中に入ってまず驚くのが、空間の広さ。
温泉街の建物という先入観をいい意味で裏切られます。

原稿、写真、年表、そして印象的な英文のインスタレーション。
文学を「読む」のではなく、「空間で感じる」展示になっています。

ミュージアムショップも充実していて、城崎にまつわる書籍やオリジナルグッズも販売されています。

とくに心を打たれた「復興のまちづくり」展示
今回の訪問で、特に印象に残ったのが北但大震災からの復興を伝える展示。
1925年に発生した北但大震災。城崎温泉の町は壊滅的な被害を受けました。

しかし、そこから現在の美しい温泉街の景観が生まれたという事実。
入浴券の変遷、当時の写真、復興の歩み。ただの観光地ではない、城崎という町の底力を知ることができます。

温泉に入り、浴衣で歩くだけでは見えない城崎の姿が、ここにはあります。
城崎に来たら、ぜひセットで立ち寄ってほしい理由
外湯めぐりの合間に。
チェックイン前の時間に。
帰りの電車までのひとときに。
ここに立ち寄るだけで、城崎温泉の見え方がガラッと変わります。

「なぜこの町並みなのか」
「なぜ文学と深い関係があるのか」
その答えが、すべてここにあります。
施設情報
- 名称:城崎温泉文芸館
- 場所:兵庫県豊岡市城崎町湯島357-1
- アクセス:JR城崎温泉駅から徒歩約5分
- 入館料:大人500円
- 定休日:水曜日
城崎温泉は、ただの温泉地ではありません。
文学と歴史、そして復興の物語が息づく町。
城崎温泉文芸館は、その物語を知るための入口です。
というわけで、良い旅を!























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