さて、レポーターとして宿坊 延暦寺会館に宿泊させていただきましたが、
実際に宿泊する際に宿坊を楽しむための6つのポイント+特別編をご紹介いたします。
●ポイント1:早寝早起き
宿坊では基本的には早寝早起き。
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大浴場は16:00~22:00まで、売店や喫茶は20:00までの営業時間。
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そして夕食は18:00~19:00の間に夕食会場にいかなければいけません。
ですので、18時に食事を始めて、19:30くらいまでに終えて、喫茶室でコーヒーをいただきつつ、20時過ぎに入浴。22時には寝るようにすると後述する6:30からの「お朝事」まで8時間も寝ることが出来るわけですな。このサイクルにすることだけで、普段は「超夜型」のわたしなどはとても健康的な生活になる気がします。
●ポイント2:比叡山の湧き水が飲み放題!
宿坊には食事会場はもちろんのこと、
大浴場前にも、
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喫茶室横にも「比叡山天然水」のサーバーが設置されております。
そして無料で飲み放題。早寝早起きに加えてこのお水をいただくことで、体が浄化されるようです。
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●ポイント3:お朝事に参加しよう!
宿坊に泊まるメインのひとつが「お朝時」です。6:30から比叡山根本中堂でのお朝事に参加することが出来ます。ちなみに日帰りでの参拝ではこの時間はまだ空いていないため、比叡山内にあるこの延暦寺会館に宿泊した方のみが参加できるイベント。
宿坊から根本中堂までは徒歩で約5分くらい。
6:25までに根本中堂の前へ集まります。
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すでに開堂を待っている方がちらほらと。
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で、普段は見ることが出来ない入り口が閉まった根本中堂。
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時間になると扉が開いて中に入ります。
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で、「お朝事」は撮影禁止。なので写真はありませんが「お朝事」の内容を説明しますと、延暦寺の僧侶の方が出仕してお勤めする法要を拝見することが出来ます。朝の凛とした空気とともに宿坊に宿泊した方の名前を読み上げて祈願をしていただけます。そしてその後に講和をちょうだいして終了。もちろん参加は自由ですが、宿坊に宿泊した方しか参加できませんので、宿泊した際には参加することをオススメいたします。
●ポイント4:座禅か写経に参加しよう
延暦寺会館には大きな道場がありまして、
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こちらで座禅を体験することができます。座禅を組んでいる時間は15分から20分くらい。その前後に座禅のやり方やありがたいお話を聞いて約90分くらいのコースです。初めての方でも丁寧に説明していただけるので安心です。最近はこういった「無になる時間」や「省みる時間」を作ることが無かったのでとても貴重な時間を過ごすことが出来ました。
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一方で写経も体験できます。こちらは椅子席ですね。
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般若心経を一文字づつ書き写します。
書いた文字は持ち帰ることも出来ますし、会館のフロントにお預けすることも出来ます。
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【ご注意】座禅と写経は宿泊日や時間に寄っては開催しない場合もありますので、宿泊した際に必ずご確認くださいませ。
●ポイント5:精進料理を楽しもう
夕食は長い歴史の中で工夫を重ねた伝統の精進料理をいただくことが出来ます。
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今回はこんな感じのメニュー。ちなみにお米も比叡山の天然水で炊いたものです。
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●ポイント6:事前におつまみや飲み物は調達しておこう。
前述しましたように売店は20時まで、アルコール類は宿泊フロアーにある自動販売機のみでの提供です。早め早起きが基本の宿坊ですが、どうしても眠れない方や深夜に小腹が空きそうという方は事前に調達しておくことをオススメします。
今回はご一緒させていただいた旅慣れているブロガーさんが京都駅で買ってきてくれました。感謝ー。
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あと、これはどの宿泊施設でもそうですけど特に宿坊では早めに就寝している方も多いので、ゲームで盛り上がったり、酔って大声を出したりは厳禁ですよ。
●特別編
最後に特別な体験をご紹介。
これに出会えたのがこの旅のクライマックスだったかもしれません。
比叡山には比叡山中や京都市内を、7年がかりで千日間、計約4万キロ歩く「千日回峰行」という荒行があります。これは病気や悪天候による中止は許されず、行者は途中で行を続けられなくなったときは自害するという決意で、首を括るための死出紐と呼ばれる麻紐と、両刃の短剣を常時携行するとのこと。
1〜3年目は年100日、4〜5年目が年200日修行となり、5年700日満行すると、その日のうちにこの荒行の最高潮とも言える「堂入り」に突入するわけです。
この堂入りというのは九日間、断食・断水・不眠・不臥の行というとても過酷なもので、その間に10万遍、不動明王を讃える真言を唱え、不動明王と一体となることを目指すものだそうです。
で、なんと今回はその「堂入り」をする日に偶然にも立ち会うことが出来ました。
延暦寺会館と根本中堂の間の広場も、
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深夜2時過ぎにはひっそりと。
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で、この時間でもちゃんと5年700日満行をする日だと知っている人たちが何名かいらっしゃいました。もちろんこの時間ですから延暦寺会館に泊まっている人しか待つことが出来ません。他の方に聞いたところこの5年700日満行に合わせて泊まりにきたとのこと。
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で、2時40分すぎ、頭にはまだ開いていない蓮の華をかたどった笠をかぶり、白装束をまとい、草鞋履きといういでたちで、行者さんが登場。これ以上は畏れ多くて写真も撮ることが出来ませんでした。
で、びっくりしたのは「飛ぶように歩く」という表現がぴったりくるほど歩くのが早いのです。
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そして、その場でひざまずいて、頭を垂れて待っていると、行者さんが近づいてきてひとりひとりに祈願をしていただけます。
ああ、これはスゴイ体験だったなあ。いままでこんな世界があるなんて知らなかったことが悔やまれる。
ま、この特別編はなかなか出会う機会もないと思いますので、宿泊した日が偶然にも重なるようでしたら、ぜひお出迎えされることをオススメします。
というわけで、いかがでしたでしょうか。
宿坊というととても堅苦しく質素なイメージを持つ方も多いかと思いますが、
お部屋も快適ですし、さまざまな体験をすることができます。
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これから宿坊 延暦寺会館に宿泊する方の参考になれば幸いです。
というわけで
よい旅を!
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※この記事は諸経費を負担いただいて書いております。企画内容や詳細に関しましてはこちら。
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●宿坊比叡山延暦寺会館
・住所:滋賀県大津市坂本本庁比叡山
・電話:077-579-4180
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