WOMJ第6回事例共有セミナー 東銀座ADK

前回に引き続き、

WOMマーケティング協議会の事例共有セミナーに参加してきました。

今回の場所は東銀座のADKさんの会議室。

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他の方もつぶやいてましたが、

ADKさんの会議室で、電通さんと博報堂DYメディアパートナーズさんが事例発表して、

東急エージェンシーや読広の方が質問するという、なんともすばらしい組み合わせ!

こーゆー、

垣根を越えた事例共有っていいよねぇ!

代理店関係の皆様が多いのが、ちょっと気になりますが。こーゆー会議にこそ

クライアント側の担当者ももっと参加すればいいのにねぇ。

で、講演内容の議事メモをつらつらと。

(関係者の皆様、誤った表現がありましたらお知らせくださいませ。。)

1人目は、

株式会社 電通 チーフ・プランナーの西山氏。

テーマは「成功事例から学ぶ、WOMコミュニケーションのポイント」です。

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WOMマーケティングの留意点として、

・クチコミを起こすことは目的では無く手段。⇒クライアントはクチコミを起こすことではなく、商品が売れることをゴールとしている。

・成果は予測できないし保証できない。

WOMマーケティングに関連する領域として、

・戦略PR
・広告
・WEBソーシャルメディア
・イベント/販促/プロモーション

があげられるが、コミュニケーション課題を解決するために適した方法を組み合わせることがタイセツ。

またメディアの視点としては

・Paid Media(広告・有料メディア)
・Owned Media(自社所有・運営メディア)
・Earned Media(消費者主導メディア)

をニーズに合わせて登用することがタイセツ。

その上で、クチコミを生み出すためには

・話題がおきやすい「情報環境」
・話題にしたくなる「ネタ」
・情報伝達を促進する「広がる仕掛け」

の3つの要素が必要。

ではその「情報環境」をどのように作るかというと「情報格差」だったり「メディア縁」だったり「情報普及度」だったり。

この中で

  • 「相手の知識と自分の知識に適切な差があること」が話題喚起になる

という視点は目からウロコでした。

確かにねぇ!

こーゆーポイントはホント勉強になります。

そしてAISASを意識しつつ最適な消費者行動を仮定してプランニングすること。

あとは、世の中で話題になり、クチコミを起こすためには「新しさ」が重要で

その新しい技術や新しいサービスに注目することがタイセツ。

とのことです。

その成功事例として、ガムや映画のキャンペーン事例が紹介されていました。

代理店とクライアントの関係上、撮影禁止とのコトでしたので、ブログへの掲載も見合わせますが、なかなか興味深い事例でした

そして2人目は

博報堂DYメディアパートナーズ iメディア局 メディアプロデューススーパーバイザーの

小林パウロ篤史さん。

テーマは「ニコニコ少女」です。

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こちらは1人目とは打って変わって「つぶやき・撮影OK」とのコトです!

mixi年賀状とか新聞×ARを仕掛けたヒトですね。

で、今回は

ニコニコのり×ニコニコ動画×BS TBS

というコラボ展開の事例発表でした。

大きなポイントは

TV発信型からネット発信型に変えたこと。

ニコニコ動画で先行公開した動画をコメントを重ねた状態で後日テレビで放送。

テレビではプレーンな状態の動画⇒CM⇒コメントつき動画という組み合わせでオンエアしたそうです。

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ここでの「広がる仕掛け」は

「自分の声がTVに乗る」

ということ。

また、今回の仕掛けを通じて「紙媒体」から取材が入ったり、

得意先から感謝されたりととても反響があったそうです。

で、今回のプロモーションを通じてのポイントが3つ。

1.放送と通信の融合

テレビとネットの「機能」と「視聴者」を掛け算するフロー

2.TVコンテンツの再価値化。

ツイッターでの有名キャラのコッコちゃんとコラボしたり、番組放送前にコメントを募集することで、番組宣伝効果やリアルタイムでの視聴促進を図ることができた

3.メディアと共同で独自コンテンツを販売

ニコニコのりとコラボした「のり」を販売。コンテンツホルダー各社はレベニューシェアを獲得するスキームを展開した。

今回はニコニコのりでのコラボだったが

今後は横展開できるパッケージとしてこれからも提案していきたいとのコトです。

で、

最後の言葉が

  • 「メディアジャンプ」

メディアジャンプすれば新しい世界が開く。

とのことです。

すごいなー、パウロ氏。

メディアジャンプって代理店の皆様にとっては

  • 両刃の剣

だと思うんだよなー。ある意味いままでの会社を自己否定するようにとらわれかねない。

ホントはそんなところに本質はないんだろうけど、パウロ氏の立場で堂々と言ってのけるのがスゴイ。

たぶん自分で考えて自分でつなげて自分で行動するからだろうなー。

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その一例がこのチャートに表れていると思いました。

  • 外野でいろいろ言うヒトはまずこういったコラボを実現させてから言えっていうんだよ!

ということですね。

  • 「やらず評論家」

が多い中で、

  • 「やってやった実践派」

のパウロ氏の講演はとても参考になりました。

今回も勉強させていただきました。

ありがとうございました。

●以前のWOMJ関連イベントレポート。

●おまけ

それと今回の運営に関して提案。

(苦言じゃなくて提案ですよ、提案。)

あのですね、今回のセミナーはもしWOMJ会員でなければ参加費5,000円なわけです。

それには懇親会費用も入っているのですが、懇親会に参加しなくても5,000円。

WOMJ会員はセミナーのみ参加だと無料で、懇親会参加すると2,000円。

ま、つまりはセミナー代は3,000円くらいということでしょうか。

これをねー、高いか安いかというのは個人的感想になるので控えますが、

  • 5,000円(もしくは3,000円?)のクオリティを提供すること

を意識しているかどうかかなーと。

実は今回、もう一人、ユニクロの勝部さんが講演予定でした

で、実際は都合がつかず講演中止。

でも募集開始したときは名前も掲載されていて、5,000円払って参加しようと思った方のなかには、勝部さんも講演されるなら参加しよう!って思って参加した方も多いのでは?と思ってしまうわけです。

で、いつ中止が決定したのかわかりませんが、私は当日会場で知ったわけです。

これ、他の参加者も当日聞いたのでしょうか??

メールとかで案内がきていたのかなー。

もし案内がなくて当日行ったときに知らされる状況であれば、

今回は半額にしますとか、むしろ代金は要りませんとか、今回は参加費をいただきますが、次回勝部さんが講演するときに無料で参加できますとか、何かあってもよかったんじゃないかなー。

それと、

セミナーで5,000円とるときの資料として、

  • レジメが1枚もない

のはどうなのかなー。とも思ったり。

後ほどどこかにアップロードされるのかなー。

むしろ

  • WOMJのセミナー自体ががクチコミを誘発する仕掛けを閉ざしている

ような気がしてならないんだよなー。

もちろん、クローズドでしか語ることができないコアな事例共有も重要だと思うけどね。

でも18時開始ということはたいていの会社員は17時過ぎには会社を出ないといけないわけで、業務で来ているヒトは多分翌日にセミナーの報告とかしなければならないわけです。

そんな報告のためのメモを取っていて肝心の講演の内容を咀嚼できなかったりするのはもったいなくって、会社としても次回の参加をどうするか決めかねちゃったりしないかなー。

今回はそんなことがちょっと気になりました。

でも、手弁当でやっているスタッフの皆さんにはホントに頭が下がります。

だから苦言じゃなくて提案なんです。

だからこれからも応援するわけです。

いつもホントにありがとうございます!

※追記:講演者変更のメールは14日の夜に配信されてました。こちらで見落としてました。

2件のコメント

拝見させていただきました。
おまけの方が面白かったですね。
基本的なことが欠けているいるかもしれませんね。

>Nandentoshiさん
こんにちは!
「おまけ」を気に入っていただきありがとうございます!
セミナー自体はとてもよかったので、
あとは、
きっとちょっとしたことですっごくよくなるので、あえて「おまけ」に書いてみました。
次回も楽しみにしていますー。

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