飛行機に乗るときにいつも気になるのは
「安全のしおり」に書かれているイラストのセンスだったりします。
というわけで、
全日空(ANA)と、
日本航空(JAL)で、
イラスト比較をして来ました。
機材は公平を期するために両社ともボーイング737-800。
個人的には主翼の先がお気に入り。
で、
まずはシートの文章。もちろんRECARO社製でありますが、
ANAはイラスト、
JALはテキストで告知。
これは圧倒的にANAのほうがわかりやすい。
とくにJALの表記は非常時にてんぱっているときにこんな小さな文字が読めるかどうかちと疑問ではあります。
で、
安全のしおりであります。
まずは両社とも大きく禁止事項の表記。
ANA。
JAL。
タバコと携帯とパソコンは両方ともイラストが一緒だけど、
ANAはその後にヘッドフォンステレオとデジカメ、
JALは携帯ゲーム機ですな。
ここの欄も「常時禁止」と「離着陸時禁止」が明確に記載されているANAのほうがわかりやすいかな。
ただ、両社とも携帯のイラストが古い気もします。787とかだとスマホとかタブレットのイラストになっているのかしら。
それと、機材表記が
ANAは「B737-800」でJALは「737-800」とBが無いのねえ。
で、
緊急時ですが、酸素マスクと緊急時の体勢について。
ANA。
JAL。
この欄も
ANAには酸素マスクの時間経過の表記があったり、体勢についても妊婦さんの表記があったりで、ANAのほうが親切かなー。
そして緊急着陸時の脱出経路。
ANA。
JAL。
これ、海上に不時着したときに、
全日空は助かりそうな気がしますが、
このイラストを見る限り、
日本航空は全員溺れちゃいそうな気がします。。
とくに主翼から避難した人は助からないんじゃなかろうか。。
ここまでは全日空の完勝ですが、
緊急脱出時の体勢については
全日空は煙に対して口をふさがずに這って逃げてますが、
日本航空はハンカチのようなもので口を覆って這って逃げてますね。
これは一刻も早く逃げることを推奨する全日空か、
ゆっくりでもいいので煙を吸わないように慎重に避難することを推奨する日本航空かの判断ですな。
もしくは全日空は有害物質が出ない素材しか使っていないとかね。
そして、
一番の違いは、
緊急着水時の救命胴衣の装着方法。
ANA。
JAL。
全日空は
- 装着後にすぐ救命胴衣灯を点灯させる
のに対して、
日本航空は
- 着水後に救命胴衣灯を点灯させる
手順になってます。
どーみても着水後なんて慌ててて点灯させる暇なんか無いような気がしておりますが、
このあたりは業界ルールは統一されていないのですかね。
あと、
蛇足になりますが、
JALは手順の5から6で絶対モデルさんが変わってます。w
一方ANAは救命胴衣灯がついたときの
ほっとしたささやかな笑顔がとてもいい感じ。
といったわけで、
安全のしおりは全日空に軍配かな。
ま、
どちらにしてもこれを真剣に読む機会がないのが
一番良いことではありますけどね。
というわけで、良い旅を!
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