駅での乗り換え案内板とは。
- 目的→駅でのスムーズな乗り換えを助けるため。
- 対象→初めて訪れた方、地理に不案内な方。
これは大原則だと思うのだが、六本木でのセミナー参加のため浅草線から大江戸線に大門駅で乗り換えようとしたときに目に付いた看板がこれ。
電車が来るまで何気なく見ていたのだが、ふと違和感に気付いてよくよく見ると「違和感」の原因がわかった。
なんと「羽田空港」の文字が東京モノレールには無く、京急側にしかない。出張族ならそのあたりは臨機応変に東京モノレールを選んだりすることも出来るが、案内板の対象は、初めて訪れた方、地理に不案内な方へ向けてのものである。つまり、
- 大門→徒歩→浜松町→モノレール→羽田空港
という選択肢を完全に隠した上で、
- 大門→浅草線→泉岳寺→京急→もしかすると蒲田乗換え→羽田空港
という選択肢しか与えていない。確かに浅草線にはエアポート快特がありそれが来たら羽田空港まで、直通かつとても早いのだが、いかんせん浅草線内は他への行き先も多く存在する。西馬込行きなんかに当たったら不案内な人は完全にお手上げだ。一方、東京モノレール線は始発の浜松町から乗れば90%以上が羽田空港に到着する。
さらに具体的に例を挙げると、大江戸線沿線にお住まいの方に
「初めて羽田空港まで行くので行き方はどのように行ったらいい?」
と聞かれたら、一番わかりやく説明するのは
「大門で降りて東京モノレールに乗換えだよ。」
って言うと思う。しかし大門駅について案内板に目をやると東京モノレールとは逆の方向に「羽田空港」の文字が。しかもそのまま浅草線のホームに行くと、
今度は「羽田空港行き」と書いてある。しかし浅草線の休日ダイヤで見てみると「羽田空港行き」と表示されて入選してくるのは約2本に1本。50%。不案内な人だったらココでドキドキしてしまう。きっと。
つまりココからは私の勝手な邪推であるが、
- 同じ都営線をもっと使ってもらおう
という、営利目的が先行してしまい、当初の案内板の目的である
- 駅でのスムーズな乗り換えを助けるため。
というお客様への対応はどこかに追いやられている気がする。確かに大門から浜松町は歩くと少し距離があるのでわかりづらいかもしれない。しかし浅草線のホームならまだしも大江戸線のホームにあのような看板があることはいまだに解せないのである。とまあ、この記事自体が地下鉄路線図に不案内な人にはとってもわかりづらい記事になっており、ユーザビリティについていろいろ考えた1日でした。
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