たまに、
真面目な話をしたいと思います。
2日前にいつもの通勤で使う駅でホームの端を歩いていると、
- 「ドサッ」
と音がしたので振り向いてみると、
線路にヒトが落ちてうつ伏せになったまま。
意識が無いのか動きません。
落ちた瞬間は見ていないのですが、
- 落ちているヒト
をライブで見たのは初めてでした。
ラッシュ時の東海道線は3分間隔でひっきりなしに電車がやってきます。
すぐに駅員は非常ボタンを押して、
けたたましいブザーの音と周りの通勤・通学客が騒然とするなか、赤い手旗を振って電車を止めるようにしています。
だけど、自分はそのとき何をしたかというと、
- 気にしつつその場を去る
という愚行でした。
その時に思い出したのは、
だいぶ前になりますが、ある山手線の駅で、見ず知らずのヒトがホームに落ちたときに助けようとして、助けようとした方が電車にはねられて死んだニュースです。
あの時は、自分もそのくらいのコト、いざとなったら出来ると思ってましたが、
今回はじめて自分がそういった状況に遭遇したときに、
まったくと言っていいほど何も出来ず、
私の周りのヒトも誰もすぐホームに飛び降りて助けようともせず、
落ちたヒトを「見守る」というか
- 「見ている」
だけでした。
首都圏のホームは通勤時ともなれば、
このようにスレスレの場所を歩かざるをえない時があります。
それは、
限られた面積のホームの上に、
- 列車待ちの列と
- 階段やエスカレーターと
- ベンチと
- 売店
があって、端を歩かざるをえない「場所」や「時間」や「理由」があるからだったりします。
その後、
落ちた乗客は意識を取り戻したのか、次に振り向いたときにはもうソコには姿がありませんでした。
こうして駅は落ち着きを取り戻し、ダイヤもわずかな遅れだけで、何事も無かったように時が回り始めました。
大多数の何が起きたかも知らない乗客と、
現場を見たけど助けなかった後ろめたさを味わった少しの乗客と、
落ちた1人の乗客を乗せて。
月曜日から金曜日まで、首都圏だけでも何百とある駅のなかでこういった
- 記事にならない事故
ってたくさん有って、だけどそれをはるかに上回る通勤客が大移動を開始する時間帯では遭遇する確率はすごく少なくて、
さらにそのわずかな確率のなかで瞬時の判断を下して、自分の命をかえりみず、ホームに飛び降りて、助けることが出来る人はどのくらいいるのでしょう。
今回、そのわずかな確率に選ばれた私は、その試験をクリアすることは出来ませんでした。
さすがにヘコんだなぁ。
もっと鍛えなければ。
精神的に。
こんばんわ![E:happy01]
ボクもいざ!!その時、その場になってみないと・・・自分の正義感・義務感(?)ほど怪しいものもありませんから~(苦笑)。
声を掛ける事が出来ても、そのスグに手が出せるのか?
きっと日頃の行いと言いますか・・・とっさの瞬間的な判断力はやっぱり難しいでしょうね。。
改めて考えさせられました!
>sihukuさん
こんばんは!
そーなんです。
周りにたくさんヒトがいると、自分が助けなくても、って思う自分がいたりします。
難しいですよね。
※追伸:ブログ移転おめでとうございます!
飛び降りて助けることが必ずしも正義ではありませんよ。
犠牲者を増やすことになりかねませんから。
むしろ、必要なのは
大声で助けを呼ぶ勇気
ではないでしょうか。
これだっていざとなると結構難しいものです。
もちろん、非常通報ボタンを押すのがベストです。
blogを拝見するに日常の観察眼が優れたyas様ですから、よく使う駅でどこに通報ボタンがあるか位すぐ見つけて覚えられるのでは、と思います。
あまり思い悩まない方がよろしいかと。
>ライナー12号様
こんばんは!
コメント&アドバイスありがとうございます!
確かに
「大声で助けを呼ぶ勇気」
だけでもタイセツかつ大変なことですよね。
ちょっとラクになりました!