WOMマーケティング協議会設立イベント WOMJ

昨日、WOMマーケティング協議会設立イベントがありましたので、参加してきました。

会場はADK松竹スクエア。

アジェンダですが、

●開会の挨拶:WOMJとは WOMJ理事長 ビルコム 太田さん

●WOMJ設立に寄せるメッセージ:
 総務省 情報流通行政局情報流通新興課長 安藤さん
 経済産業省 前メディア・コンテンツ課長 村上さん

●WOMマーケティングガイドラインについて:
 ガイドライン検討ワーキンググループ 委員長 藤代さん

●基調講演:WOMをマーケティングする、とは
 ドワンゴ取締役 夏野さん

●WOMJ入会案内・閉会の挨拶 WOMJ理事 ADK 井上さん

※司会進行:博報堂DYメディアパートナーズ 森永さん

●懇親会
※司会進行:電通パブリックリレーションズ 細川さん

という感じ。

ちょっと遅れて参加したので、太田さんの話は聴けませんでしたが、

藤代さんの話から拝聴。

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写真撮影は大丈夫ですか?って事務局の方にきいたら即答で「OKです。」とのこと。

さすがWOMJ。クチコミを考える協議会設立イベントが撮影NGだったらちょっと萎えてしまうところでした。(笑)

で、ガイドラインの基本理念を発表。

  • WOMマーケティングに関わるあらゆる人、組織は、正直に、良心に基づいて行動しなければならない。
  • 消費者の利益にならないものは、WOMマーケティングではない。消費者が正しく、多様な情報を得る権利を最大限尊重する。
  • 口コミは自発的なものである。金銭で生み出されない。誰からも強要されず、発信者の自由意志が尊重される。

という3本柱。

その後、ガイドラインの詳細を策定するスケジュールが発表され、

  • 9月~11月 ワークショップ
  • 12月 意見集約
  • 1月 理事会承認
  • 2月 WOMJサミットで発表

という流れ。ワークショップの具体的なすすめ方は、

  • 参加者:法人・個人会員から希望者
  • 日程:9月7日ブロガー(東京)、10月5日マーケター(東京)、11月2,3日ブロガー&マーケター(関西)を予定
  • 運営方法:進行はPJ委員が行う、参加者による意見投稿とグループワークによる意見集約
  • ワークショップ不参加者の対応:投稿フォームへの意見投稿はワークショップに参加しない会員も認める。意見は個人情報を除いてワークショップに配布される
  • レポート:参加人数、結果などのレポートが公開される
  • 取材:入る場合がある

とのことです。

まーこのあたりは

「そもそも論」として、前回の勉強会でもいろいろあったので、今後のプロセスにおおいに注目ですね。

そして、そのあと夏野さんの基調講演。

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さすがに、話が面白くて分かりやすい。

講演の要旨を自分なりにまとめてみます。

  • youtubeは「動画」の共有サイトだけど、「ニコ動」は「動画の共有」を共有するサイト⇒つまり「感想そのものも共有」するサイト
  • 居酒屋で言えば、宴会で部長の挨拶が長いとかみんな思っている。だけどリアルでは言えないこともWebでは「挨拶長いよー」とか「みんなが思っている」感想を共有できる。
  • 消費者は企業がおもっているほど「こちらの話」はしてくれない。しかもなんだか悪口もたくさんあるし」ちっとも制御できない。だけどそれは昔から当たり前のこと。みんなてんで勝手にテレビに向かってぶつくさ言ったり、商品にグチを言ったり。
  • それがネットによって「見えるようになっただけ」⇒目をふさいではいけない。
  • つまりWOMをコミュニケーション手段として選ぶことは「隠れていたネガなものとも付き合う」こと。
  • そもそも口コミが発生するときは「もともとの期待値とのギャップ」を「自分ゴト」と感じた時。
  • できることその1.「人に話したくなるネタを提供すること。
  • できることその2.語り合える人がまわりにいない人のために「ネタを語り合える場を提供すること」
  • 上記2点の関与手法が「マーケティング」
  • だが、現在では生活者は勝手に進化し、沢山の生活者が「人生史上最高のネタ」を各地で生み出してくる中で、優先扱い無しで、企業側のネタもコンスタントに戦わなくてはならない。⇒プロ同士の出来の差異の戦いではなくなった。
  • そして生活者はかってに場を決める。⇒カカクコム、クックパッド。
  • どのようにして企業活動としてどう生活者と向き合うのかというと、広告、広報のような「ひろく伝える」ではなく、生活者の「輪に入る」こと。
  • もの言わぬ「受け取り手」ではなく「話し相手」として相対する覚悟が必要。
  • 手法よりも「心」⇒初対面の人ばかりの中で「仲良くしてもらえるかな」と思う、あの「緊張感と誠意」を企業も持つべき。

と、ざっくり要約。

余談ですが、講演の途中で、会議で提供されていたミネラルウォーターの「ミナクア」のネーミングにも言及。もっと印象に残る名前か、厳選された森の恵みを感じる名前がいいらしい。(笑)

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なるほどねぇー。

やっぱりサイトも営業も

  • 「愛」だよ、「愛」。

って思った。

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超要約すると

  • Webこそ人

な気がする。

ヒト対ヒトで付き合ってた頃って、相手にひどいことをしたりキライになったりしてもそれだけですが、Webって

  • ヒドイことをした相手だけでなく世界中にその行為が知れ渡り、
  • 時として、そのケンカの内容が白日にさらされ、
  • その後は自分の知らないヒトからもそういった目で見られる

というリスクがあるわけで、

  • 「1:1」じゃなくて「1.n」

なんだねぇ。

ま、逆に言うと、

  • イイことをした相手だけでなく世界中にその行為が知れ渡り、
  • 時として、その献身的内容が白日にさらされ、
  • その後は自分の知らないヒトからもそういった目で見られる

ということもあるわけです。

さて、話をもとに戻すと、

最後に、井上さんより会員向けサービス内容の説明。

WOMマーケティングサミットへの参加費用一部免除

  • WOMマーケティング事例研究会への参加費用無料
  • WOMマーケティング事例研究会の発表資料提供
  • 会員限定メールマガジンの購読
  • 米国のWOMMA提携による、米国最新事例提供(予定)

で、

  • 法人年会費:100,000円
  • 個人年会費:20,000円

だそうです。

詳しくは

公式ホームページで

懇親会ではいろいろな方と名刺交換。

森永さんと細川さんと初めてお会いしました。

徳力さんは今回裏方に徹してましたねー。

ともかく、

これからも見守って行きたいと思います。

●前回参加した「WOMマーケティング研究会 第10回」のレポートはこちら。