久しぶりに
WOMマーケティング協議会の事例共有セミナーに参加してきました。
場所は恵比寿のデジタルガレージさんの会議室。
今回は、2本立て。
◆講演内容1
テーマ:「トリプルメディアを活用したコーポレートコミュニケーション戦略」
協和発酵キリン株式会社の長谷川 一英氏
◆講演内容2
テーマ:「エステー宣伝部ドットコム」
エステー株式会社の鹿毛康司氏(かげこうじ) & 高田鳥場氏(たかだのとりば)
まずは、
長谷部さんから。
協和発酵キリン株式会社さんの課題は
合併後の社名認知と業態認知とのこと。
社名認知が66.4%で業態認知が16.1%。
(2009年11月 インターネット調査 30-40代男性対象 n=841)
これは同業他社のそれ(社名認知90%前後、業態認知30%前後)と比べて低いことが問題であって、ブランド構築3ヵ年計画を策定。
そこの1年目に社名認知と業態認知として、
「新しい歴史を作る製薬会社」というコンセプトのもとトリプルメディアの活用・連携を実施したそうです。
その中の核となるのが「情熱の系譜」というTV番組。
そのテレビ番組と同時にYOUTUBEで公開。
さらにターゲットによってメディアを使いわけるそうです。
すでにiPadにたいしてもすでにアプリを準備していることがすごいなぁ。
まとめとして最後に長谷川さんが話していたことは、
- 「きてもらう」ではなく「自らでていく」
- 「広告」と「広報」を意識しない
- 「デジタル×PR」に強いエージェンシーと組む
の3点でした。
つづいて、鹿毛さん。
こちらは過激な内容でした。
つかみの自己紹介VTRで会場の雰囲気をほぐしたあと、
いきなり大手代理店をばっさり切りまくります。
たとえば、TVCM。
一ヶ月の放送されるCMの数は4,500本
それをCM総合研究所が毎月3,000人に調査しているのですが、
心に残ったCMを5つ以内で書いてください。
という自由想起で反応あるCMは約1,000。
反応なしのCMは約3,500。
3割は記憶され7割は記憶されないという事実。
それを大手代理店は制作し販売する。
とはいうものの、
すべてを否定しつつも
その中で鹿毛さんは
- 「現状しかたなく与えられた指標」
の中で、きちんと結果をだしているんだなー。
それを30億の予算でその何倍も予算をかけている会社と互角以上に渡り合うすごさ。
で、
途中からゲストの高田鳥場氏が登場。(笑)
ま、
大いに盛り上がったセミナーでした。
鹿毛さんの場合は、きっと
セミナーでの講演も
- エンターテインメントの一環
なんだろーなー。
最後に鹿毛さん語録で気になったものを備忘録としてまとめ
-
ネットで話題になることは奇策しかない。
-
話すことは上から目線、コミュニケーションは下から目線
-
宣伝1000分の1×広報1000分の1の奇跡の人事
-
社内コミュニケーションが一番大切かつ一番理解がされにくい。
-
風を見るのがツイッター、ネットで広げるのがブログ。
-
頭がいい悪いではなくて、情熱を持ってすすめられること。
久しぶりに出た事例共有セミナーでしたが、
外から勝手な意見を言わせてもらえば、
- よーやく、地に足が着いてきた
という感じ。
質問も出てましたしね。
講演者の皆さん、関係者の皆さん、有意義な会をありがとうございました。
●以前のWOMJ関連イベントレポート。
●次回開催 7月15日(木) 17:00-
場所:東銀座ADK会議室。
次回は総会、があってそのあと懇親会だそうです。
(ただし会員限定とか言ってたかも。)
参加希望の方はスケジュールKEEPを!
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