いやー、この海堂さんってヒトは
もちろん会ったことないけど、
医者をやりながら作家もしているなんてとても尊敬いたします。
で、
その作品がいちいち面白いんだよなー。
「チーム・バチスタの栄光」
とか
「ジェネラル・ルージュの凱旋」
とか、ドラマになった作品も多数。
で、
今回のジーン・ワルツ。
これは、
今の日本の少子化対策に携わる関係者の方は必読書だと思う。
====以下ちとネタバレあります。====
冒頭の部分は、染色体の話が続き、
ちと難しい感じもしたのだけど、
実はそこでの
「ナンバー55のしのぶ」
が伏線となってクライマックスに影響を及ぼすなんて!!
というわけで、
何が少子化対策担当の必読書かというと、
- 体外受精
や
- 代理母
についてのお話であります。
で、
それを「制度化」しようという直接的な提言ではなくって
主人公の曾根崎理恵の行動によって具現化されるというストーリー。
さらに、
現代の医療構造にも触れており、
産婦人科医の抱える問題にも言及するというすばらしさ。
それが最後に畳み掛ける海堂さん独特のパターンに引き込まれて、
小説の完成度もすばらしい!
久しぶりに考えされられるいい小説に出会いました。
堪能させていただきました。
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