この方は
硬軟どちらでもかけるんだねぇ!
ということを
ひしひしと感じることができる1冊でした。
というわけで、
「夜明けの待ちで」が硬
なら、
この
「名探偵の掟」は軟
ですな。
どちらも同じ作者が書いているとは思えないくらい。
===ここからはちとネタバレありです。===
中は
いままでの推理小説に良くあるパターンを
密室殺人、ダイイングメッセージ、時刻表トリック、バラバラ殺人
とかパターンに分けて読者の代弁をしてくれるというもの。
確かに時刻表のトリックなんて、
- アリバイのない人物は犯人じゃない
- アリバイを聞かれて手帳をめくると、「ああ、その時間だったらちょうどあずさ○○号に乗っていましたよ、車掌にも話しかけたので車掌が覚えていると思います。」とか詳細に語る人が犯人。
というのはお約束みたいなものでして、
ま、
個人的には
- 2時間ドラマで、犯人が捕まるときはなぜか崖の上
とか、
- トリックを明かすときに必ずみんな一同に大広間に会して名探偵の言葉を聞き入る
とか
そういった定番は
- 水戸黄門が最後印籠を出すくだりの王道パターン
みたいで
きらいぢゃないんだけどね。
ちなみに、以前真剣に時刻表トリックの本を書こうとして、調べていたときに、
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横浜駅を3分前に発車した成田エクスプレスに、
その後に発車した横須賀線普通列車が東京駅で追いつく
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というダイヤ編成を見つけて、凶器、もとい、狂喜したおぼえがあります。
いまのダイヤでもあるのかなー。
というわけで、
カジュアルに東野圭吾を楽しみたい方にはオススメの一冊であります。
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