悪人 吉田修一

最近の書籍の選び方。

  • 映画化されて、
  • その存在を知って、
  • 読もうと思う。

という感じ。

湊かなえの「告白」とかね。

で、

今回は「悪人」。

会社の同僚から借りて読みました。

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結論からすると

本当の「悪人」はメディアではわからない。

ということかなー。

今の尖閣問題の取り上げ方と似ている気がしました。

どの報道が正しいかわからない。

ゆがめられている感じ満載なわけです。

ま、

この書籍は、そんな問題の前に発表されているわけで、

もちろん政治的な匂いはいっさいなく、

純粋に「読み物」として楽しめました。

====ここから先は少しだけネタバレありです。====

で、

感想として

映画を見たくなりました。

ま、

書籍が映画化されるときはいつもそうなんだけど、

自分のイメージしている

祐一や光代がいるわけで、

それが

  • ピタっとハマッたとき

  • そーゆー手があったか!

というときと

両方あって、それは両者とも感銘を受けるわけで、

で、

祐一と光代の

「からみ」

の描写がとても印象に残っていて、

作者の性生活というか、あーゆー表現は自身の体験がないと描けないよなーとか、いらぬ心配をしてしまうわけです。

あと、

最後の灯台のシーンもそう。

まったくその灯台は知らないのだけど、

自分のなかでは

バーチャルな灯台が出来上がっていて、

それは、いつしかドライブでいったときのあの灯台とダブるわけです。

つまり、

  • その想像が映画を見たいと駆り立てる小説

や、

  • 映画をみて、その表現はどのように描かれているのか興味がわく映画

って、

お互いのシナジーが発揮されるわけで、

そういった作品が映画化されるのはとてもいいかと思います。

ま、

原作しか読んでないので、その感想だけ申し上げると

とてもせつなくなりました。

とても人をすきになりました。

うわべだけで人を判断することはやめようと思いました。

いろいろ考えさせられるねぇ。

本当の「悪人」は誰??

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