さて、昨日のことですが、山陽新幹線姫路駅付近での人身事故により東海道新幹線も全線で運転見合わせになりました。
ちょうど新大阪駅で巻き込まれてしまったのですが、
その場合どういった対応をするとよいかまとめておきます。
大原則:怒らない、慌てない
ポイント1:まずはホームで情報収集
実はホームに上がることをあきらめている人も多いのでホーム上のほうが空いている場合があります。
かつ、運転再開のアナウンスが一番早いのはホームです。
今回は運転再開後の発車順もホームのアナウンスではちゃんと
「●番線からのぞみ○号、その後は●番線からのぞみ○○号」
ときちんと案内をしておりました。
少しだけ動画でも撮ってきたのでどうぞ。
ちなみにコンコースではこの時点で運転再開の放送は一切流れておらず、
「ただいま運転再開に向けての最終確認中です」
というアナウンスに終始しておりました。
つまり運転再開をコンコースや改札付近でしてしまうと乗客が一斉にホームに殺到して返って混乱をきたすからだと思われます。
ポイント2:一番空いているホームは20番線
上記の写真を見てもわかるとおり、ホームは比較的空いているとはいえ、運転再開までに2時間30分以上かかりました。その間にホームで立ったままだとさすがに辛いので、ベンチを探すわけですが、ホームのみならず、階段にまで座って待つ人がたくさんいる中で空いているベンチを探すのは至難の業です。
そんなときは20番線に行ってみましょう。
基本的に20番線はひかりレールスターや山陽こだまといった8両編成の新幹線の運用ホームになっており、ホームの端のベンチは比較的すいております。
ホームにいると運転再開したかどうかがすぐにわかるので、その点でも安心です。
私も無事に1席だけ空いているベンチを見つけて買ったお弁当をいただくことが出来ました。
そうなんです。空腹はイライラの元なので、むしろ駅弁をゆっくりいただくことが出来る時間が出来た!という心で過ごすことも肝要です。
ポイント3:運転再開後は次の次の次を狙おう
オススメの列に並び始めるタイミングは、腹ごしらえも終わって、運転再開のアナウンスが流れてからで良いです。
なぜかと言うと、今回のように山陽新幹線で人身事故の場合、ほぼすべての望みが新大阪始発に変更になるから。
下記の写真は、20:17に運転再開直後に撮影した案内板ですが、すべて新大阪始発の「のぞみ」に変更になっております。
もちろんすべての「のぞみ」が1号車から3号車まで自由席。さらに13分間の間に5本も「のぞみ」が発車するわけです。
運転再開後は順番は前後しますが、どんどん発車するので、次の次の次の「のぞみ」自由席に乗ろう!という気持ちで並び始めると、2時間立ったまま待っている人と比較してもあまり変わらない時間で東京に戻ることが出来ます。
ポイント4:トイレは必ず駅で済ませておこう
運転再開後の新幹線は自由席のみならず、指定席でもデッキ部分に人があふれてしまいます。
なので、トイレに行くのも一苦労。というわけで待っている時間はたくさん有るのですから駅で済ませておきましょう。
ちなみに今回は平日夜だったため、男性会社員が非常に多く、新幹線新大阪駅構内のトイレは男子のほうが長蛇の列。
ただ、列の回転は速いのでご安心くださいませ。
ポイント5:出来れば電源がある席を確保しよう
すでに2時間以上待たされてやっとの思いで乗車して、家族に予定到着時間を連絡しようと思ったらバッテリーがなかった。ということが無いように、コンセントがある席を確保することをオススメします。
具体的にはN700系ですと最前列と窓際ですね。(最後列も後ろに電源がありますが、混んでくると最後列の後ろに人が立ったりするので電源の確保が難しくなります。)
今回は無事に最前列を確保することが出来ました。
ちなみに過去にこういった記事も書いているので参考にどうぞ。
ポイント6:少しでも急ぐ場合は東京駅乗換えよりも品川駅乗換え
今回は新大阪駅を2時間24分遅れで出発した後は、
京都で2時間33分遅れ、
名古屋で2時間32分遅れでそれぞれ出発。
その後少し回復して、新横浜には2時間26分遅れで到着。
そして品川には2時間29分遅れでしたが、
品川を発車してからがちょっと大変でした。
まずは浜松町の手前で停車。新幹線に乗っていて、モノレールに抜かされていくという初めての体験をしました。
車内アナウンスによると、東海道新幹線のホームが一杯かつ東京駅と浜松町手前で停車している乗車中の新幹線の間にもう2本停車しているとのこと。
なので、1本ホームから出るとその次に待っている新幹線が入線できるという感じ。
なので、有楽町手前でも停車。銀座のネオンを楽しむことが出来ました。
ちなみに最終的には2時間40分遅れで到着。つまり品川駅から東京駅間を通常は6分ほどで走る区間だけで11分遅れたということは合計17分。品川駅で東海道線や山手線等に乗り換えたほうが早く到着したかもしれませんね。
ポイント7:思い切って飛行機を利用してみる
新大阪と東京の間は新幹線「のぞみ」指定席で14,450円であります。ですが、今回のように金曜日で遅くなりそうな場合、すべて払い戻しをしてしまって翌日の飛行機で帰るのも良いかも。実際に土曜日のフライトを検索すると午前便は満席、午後便はファーストクラスとクラスJは満席がおおいですが、普通席は最安値で11,290円!その差額3,160円であります。宿泊場所が確保できるのであれば翌日までゆっくり休んでから帰るのも良いですね。
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ポイント8:払い戻しは当日じゃなくても大丈夫!
さて、遅れた際に気になるのが特急料金の払い戻しですが、案の定新大阪駅でも、
東京駅でも精算窓口は長蛇の列。
ですが、EXチケットで購入した場合は何もしなくても改札を通過するだけで、ちゃんと返金処理されるとのこと。
これはラクチン。
ちなみに、今回は普通の乗車券で購入した人も自動改札にて払い戻し証明が記録されるようになっていて、1年以内に精算窓口に持ってくれば良いそうです。
いかがでしたか。重ねて申し上げますが人身事故で運転見合わせをしている場合、駅の職員に怒号を浴びせても何の解決にもなりません。それよりは、少しでも快適に帰るためにちょっとづつ工夫するほうに頭を使ったほうがよいかと思います。
ちなみに私は今回宿泊先の使い捨てスリッパを持ち帰っていたのがとっても重宝しましたよ。
こーゆーところに幸せを感じたりすると、東京までなんてあっという間。
参考になれば幸いです。
というわけで、よい旅を!
これ、運転見合わせ後約1時間経ったときの新大阪駅。これだけ多くの乗客がいる中で一人が怒るとその人の対応に時間が取られ、他の方の対応も遅れます。
今回はコンコースでも駅の職員が応対していて、そこに相談をしたい人が割り込むことなくちゃんと列を作って順番に聞いていたのが印象的でした。
まずは、その大原則を踏まえてすこしでも快適に過ごすポイントをお届けしていきます。