最近個人的には「貢献」という言葉が仕事でもプライベートでもキーワードになっていたりする。会社では間接部門にいることもあり、新規案件では
「それが会社にどのように貢献するのか」
ということを必ず聞かれるし、プライベートでも
「それは社会にどのように貢献するのか」
ということをかならず念頭において行動している。というのはまったくのウソで実際にはそう思って行動している人や仕事が出来る人はそんなにいないはず、とタカをくくっていた。しかし、昔から見たことがある新宿駅の仮設案内板には
「それは社会にどのように貢献するのか」
ということを考えて仕事をしている人がいる事ををいろいろなブログで発見した。
私も行く度に見ている仮設案内板にあんな秘密があったとは!ということで改めて撮影しに行ってみた。
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早速発見!確かに角をわざわざ丸くしている。
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矢印もすべてガムテープで細かく制作。
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他にもいろいろ「作品」がありました。
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他のサイトでは制作者本人へのインタビューとかあったりして、たぶんJR広報を通してないインタビューなのですが、もし知っていたらコレを許すJRの寛大さに感激。もし知らなかったとしてもそのまま続けさせてあげてほしいと思う感動職人です。
つまり何を言いたいかというと、通常の仕事としてするのであれば、角を丸くしたり、カラーガムテープを使ったりすることはただの工数UPなわけで、この方の給料が上がるわけでもないし、ホントに「新宿を知らない人に対して、視認性を高めることでわかりやすくする。」という社会貢献を立派にしている方だと思うんです。でその社会貢献を自分の仕事の中で出来る限りのことをしている。これがスゴイ。
そう考えると「貢献」をすることって何もお金をたくさん持っている人が寄付をするだけが立派な「社会貢献」ではなくて、自分の生活の中で出来る限りのことをするべくだなぁと思い、15番・16番線の山手、総武線ホームで電車を待っていると、外国人女性がメモ紙を片手に「警備」の腕章をつけた人に尋ねている。警備の人もよくわからないらしく、困っているようだったので、つたない英語で話しかけてみると、どうやら彼女は大江戸線の新宿西口駅D-5番出口まで行きたいらしい。しかし、ココ山手線のホームからD-5番出口までは歩いて10分近くかかる。そうだ!ココは国際「貢献」と思い、ホームをおりて小田急線の横の中央西口改札を出て、D-5まで連れて行ってあげることにした。その間のつたない英会話でわかった情報は
- 彼女はメキシコ人
- 日本には10日間いて、明日成田から帰る
- 友達が新宿に住んでいてそのマンションに行きたい
- 日本は「何もかもがメキシコ違うのでとっても刺激的!」
- 行った場所は浅草、池袋、渋谷
- 普段はスペイン語を使っている
- たぶんバレエダンサー(もしくは友人がバレエダンサー?)
- 日本語ってとっても難しいねー。
ということぐらい。もっといろいろ話をしたかったけど、残念ながら、ここでD-5番出口に到着。最後に名前を聞かれて、日本語で「ありがとう」って、とっても感謝してくれた。また会いたいなぁ。出来る範囲での「貢献」ってこういうことかなぁ、と勝手に思う。「修悦体」を見た後だったからこんな行動が出来たのかも、と感謝。
ああ、いい話ですねぇ。
きっと帰国前日に、「日本に来てよかった」と、暖かい気持ちになったと思いますし、もしかすると、その人の一生の思い出の中のひとつになっていたりしますよね。
(海外で親切にされた思い出って、すごく残ります)
白い杖もってあたりをみまわす仕草をしている方、地図片手に駅で困っている外国人観光客、躊躇せず自然にさりげなく声をかけられる自分になりたいなと思います。
コメントありがとうございますー。まぁ修悦体ネタはそもそもわださんのブログで知ったわけで、なのでこの貢献はわださんのおかげということも言えるんです。感謝!