いやー、
物語の前半部分は「告白」のほうが10倍面白かったけど、
後半は「少女」のほうが100倍面白かった!
湊かなえは天才だなー!
と思わせる1冊。
====ここからはネタバレあります。====
最初があまり入り込めなかったのは
アスタリスクの1つと2つの違いがわからなかったから。
由紀と敦子の視点の違いなんだねー。
それが平行のまま進むだけかと思ったら、
後半に劇的に面白くなってきて、
帰りの電車で何度一駅乗り越したことか。
で、
彼女の得意技なのか、
最後のハッピーエンドから、
さらに一波乱。
でもってその波乱の上にさらにトッピングをする感じ。
ここまで綿密に計画された伏線が、
最後の章ですべてつながっていくのがとても心地よい。
書籍の帯の
「人が死ぬのを見てみたかった。」
のくだりは
この本の本質なのかも知れないけど、
こんな帯がないほうが先入観なくとっつけたかなー。
個人的には電車に飛び込んだ男性が
持っていた紙ふぶきが盗作された書籍のエンディング
だったことに背筋が寒くなりました。
自分は由紀でも敦子でも紫織でもないなあ。
こんなに出演者に思いを重ねることができない作品なのに、
こんなに惹かれてしまうのはなぜ?
そして、
この読み終わった後の放心っぷりはどこから?
そしてドラマ化したときにだれが敦子?
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