最近ミステリー小説をお借りすることが多く、
まとめてレビュー。
まずは、
歌野晶午さんの「葉桜の季節に君を想うということ」。
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各賞を総なめにした話題作。
うん、
確かに面白い。
オーセンティックバーのような重厚感はないけれど、
カジュアルイタリアンのような軽快感がある。
ただ、
恋愛表現や比喩に関してはちと私には若すぎたなー。
で、
それを上回る面白さがあったのが、
伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」。
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これは面白かったなー。
ストーリーの展開方向やそのスピード感が
怖いだけのジェットコースターや
回るだけのティーカップや
気持ち悪くなるだけのバイキングのような
乗り物じゃなくて、
そう、セグウエイに乗っている柔軟さと心地よさ。
会話の中にも軽妙なやり取りがあって、
- 変わった動物は保護されるのに、奇妙なヒトは排除される
といった表現が随所に出てくるのだけど、
実はストーリーと関係ない会話もあったりして、
普段作者が考えていることなんだなーと思って共感したり。
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ちなみに映画ではポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの「STING」が大好きなんだけど、それに通じるものがありました、後者の作品には。はい。
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