網走監獄

北海道開拓の歴史がここにある。

というパンフレットのコピーを確かめに、網走監獄へ。

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結論⇒全国に「博物館」は多々ありますが、

囚人による開拓の文化を知ることができる、唯一の「博物館」でした。

訪れたのは真冬の網走。

「赤レンガ門」と呼ばれる正門がお出迎え。

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ちなみに、上の写真に写っている2人は「ろう人形」です。この「ろう人形」が再現建築や移築復原した建物とあいまってとてもリアルにココロに訴えかけてきます。

向かって左手は「五寸釘の寅吉」。明治の脱獄王ですが、最後は改心して毎日のように正門の掃除をしていたそうです。

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正門をくぐると面会所が。ここで人目を忍ぶように会うそうです。

というか囚人の顔がとても「らしく」てコワイ。

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さらに左手に向かうと通称「タコ部屋」と呼ばれる「休泊所」があります。

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枕は丸太1本。起すときは丸太の端を思い切りガンガンとたたいて起したそうです。

さらに「行刑資料館」では昔の移送方法や囚人による開拓の歴史を学ぶことが出来ます。

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そしていよいよメインの建物である、

  • 五翼放射状平屋舎房

へ。

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この建物は実際の刑務所で昭和59年9月まで使用されていたモノ。

中はこんな感じ。冬に来るとその寒さもあいまってホントに胸に来るものがあります。

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この舎房もさまざまな工夫が凝らされていて、「斜め格子」と呼ばれる組み方になっています。

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つまり、上記のような看守が見る斜めからのアングルだと雑居房の中が見えるのですが、

お互いの向かいの雑居房は連絡が取れないように、正面からは中が見えません。

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当時の技術では画期的だったようです。それ以外にも独居房や、

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食事風景などを見学することができます。

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さらに、当時の浴場も再現。

脱衣→入浴→着衣まで会話も禁止で15分という短さ。

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他にも独立型独居房なども見ることができます。

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ゆっくり見ても1時間半もあれば十分な「博物館」ですが、

いろんな意味で「北海道開拓」を考えさせられる「博物館」でした。

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  • 実際に見学する時間<その後考えさせられる時間

という「博物館」ってそんなに無いと思いますよ。

出るときに博物館の入り口前にある「鏡橋」の記述

「流れる清流を鏡として、我が身を見つめ、自ら襟をただし・・」

を見てしばし人生を省みたり。

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実はココの博物館を教えてくれたのは北海道でタイヘンお世話になった人だったりします。感謝です。

その他の博物館のレポートはこちら。

●網走監獄
・住所:〒099-2421 北海道網走市呼人1-1
・電話:0152-45-2411

4 件のコメント

  • >妙蓮寺さん
    こんばんは!
    ホントにここの蝋人形はリアルですよ。適度に観光客がまばらにいるので、一瞬勘違いするときもあるくらいですよ!

  • >よっこ*さん
    こんばんは!
    ぜひ網走にお越しの際はお寄りになることをオススメします!
    感動しますよ。

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