流星ワゴン 重松清

だいぶレビューをためていたので

昨日に引き続き文庫本レビュー。

流星ワゴンです。

Dsc00189

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今夜死んでしまいたい。

もしもあなたがそう思っているなら、あなたの住んでいる街の、最終電車が出た後の駅前にたたずんでみるといい。くらがりの中に、赤ワインのような色をした古い方のオデッセイが停まっているのを見つけたら、しばらく待っていてほしい。

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30歳代のころって確かにそういった気持ちになることって、

ままあったよなー。

ま、

この主人公ほどの出来事は自分の人生においてはないんだけれども。

====以下ちとネタバレあります。====

自動車事故で奥さんと息子を亡くした主人公の物語。

そこに父親がからんでくるわけで、

さらに奥さんの知られざる生活があきらかになっていくわけで、

ストーリーとしては

とても

どろどろ感満載なのだけど、

それを既知の出来事として展開されているので、それほどの嫌味はなかったなー。

濃い口醤油をお湯で薄めて飲んでいる感じかな。

そんな、

レビューを今日書きたくなったのは

タイセツなヒトの月命日だったから。

そして、何より

それが原因ではないのだけれど、

寝過ごして終電を逃し、

最終電車が出た後の駅前にたたずんでみたからかもしれないなー。

今夜は月がキレイ。

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